特殊メイクされるゲイリーが好きなのかも

これを書いているのは2月なのだが、1月をゲイリー・オールドマン月間と定め、観た映画はあと3本あるため、1月中に書ききれなかったことにめげずに書き留めておきたい。

 

今日書き留めておきたい映画は「ハンニバル

私は何度見たのかわからないくらいこの映画が好きだ。いや、レクター博士シリーズは全般好きで、「羊たちの沈黙」も何度見たか数えられないのだが、一番好きなのはハンニバルだと思う。

 

映画全体の色味や、レクターをアンソニーホプキンスが演じてくれたこと、グロテスクなシーンがコミカルではないところなど好きなところをあげれば1シーンずつ言える可能性があり全く文章が進まない気がするのでやめておくが、映画全体を通して好きだ。

 

そんな映画にゲイリーも出演してくれている。

ただしほぼほぼ特殊メイクに覆われ、ゲイリーの顔出しはレクター博士と会った時の回想シーンのみである。

その回想シーンも、回想であることを意味づけるためか、グロテスクな表現を和らげるためか少々ぼかしてある。

それ以外のシーンは特殊メイクをし、さらに車いすで生活していて、全身まひのためやせ細っており、正直中身がゲイリーではなくても成り立ってしまうのではないか…と思ってしまうが、たまに見えるきれいな瞳の色がゲイリーに見えなく…もないので、映画を通してゲイリーが演じたと信じよう。

 

ちゃんと見返したのだが…ゲイリー月間のカテゴリで選ぶべき映画ではなかったかもしれない。(出演シーンが少ないため)単純に私が見たかったのだ。

 

ただゲイリーファンとして「さすがだなぁ」と感じたのは、最後執事?秘書?のコーデルに豚の群れの中へ突き落されるシーンだった。私は彼のもつ「間」、セリフのタイミングとでもいうのか、それが好きなのだが、あの「コーデル」と何回も呼びかけるシーンはまさにダチョウ倶楽部の「押すなよ?押すなよ??」に匹敵していると思っている。「コーデル君?うそでしょ?コーデル君!ちょっとコーデル君んんんんん???!!!」という叫びが聞こえてくるような。

 

しかし今回選んだゲイリーの出演作5作のうち3作はかなり特殊メイクが施されていて、原形を留めていない気がするが、それでも過去にこれほどの特殊メイクを纏ってからの演技を要求されたことがある彼だから、チャーチルを演じるにあたりメイク担当を指名し、演技にちゃんと連動する皮膚を共に作り上げることが出来たのかもしれない。

その結果が認められ、アカデミー賞につながったのだろう。

 

何事も経験だな。