1月をゲイリー月間と定める
私はイギリス人俳優のゲイリー・オールドマンが好きだ。
彼の出演作で、おそらく最初に観たのは「レオン」だと思う。
その時私はまだ10代前半で、ちょっとワルいものに憧れ始める世代だった。
たまたまテレビで放送されたものを見たはずで、全くの前知識なしに観た。
(友人がジャンレノにハマったきっかけの映画だ、位の情報はあったが)
あまり熱心に映画や役者にハマる方でもなかったので、暇つぶしに観たのだと思う。
そこに彼が現れた。
初めて海外の方のお顔にときめいた。
初めて演技から「不気味」さを感じた気がした。
役柄も不穏だったので、何かワルいものに隙あらばドキドキしようとしていた私は
簡単にゲイリーにハマった。
レオンきっかけでジャンレノにハマった友人に即効「いやゲイリーでしょ」と無神経にも感情を訂正して差し上げようとまでしてしまった。ごめんなさい。
そこから私はたくさんのゲイリー出演作を観・・・た訳ではなかった。
当時映画を観るには映画館に行くか近所のレンタルビデオ屋を利用するしかなく、
しかも私のお小遣いは微々たるもので、もし貯まったとしてもそれは今も大好きなLUNA SEAのCDや掲載雑誌に使ってしまい、ゲイリーをよく知るために使える力は金銭的にも時間的にも残されていなかった。
なのでゲイリーを観るには、テレビで放送されるのを待つしかなかった。
そんな切ない10代を過ごし、社会に揉まれ、いつの間にかゲイリーを好きな気持ちも、消えたわけではないがだいぶ穏やかなものになってきた今日この頃。
オトナになった私は「サブスク」を利用する力を得た。
コロナ禍にあり、自粛が求められた結果私は少し余裕ある時間を手にする。
正直社会に出てから今ほど自由になったのは初めてで、少し戸惑っている。
何をしよう…
そんな折にニュースによりサブスクサービスが絶好調だと知る。
サブスク取り扱い会社が軒並み増益したらしく、やはり時間が出来たらとりあえずエンタメを楽しみたい人は多かったのだ。
そして私もその一人、時間ができたことが分かった私は「映画観たい…」
とつぶやいていたのだ。
登録してみると、その視聴可能な映画の作品数に驚く。
その作品名を眺めているだけで、あらすじを読むだけで日が暮れることもあった。
そんな中に見つけたのが
ゲイリーだ!!!
フィフス・エレメントはレオンの次にみたゲイリー出演作で、悪役は悪役だけれども衣装の奇抜さや、節々に表れるコミカルな間が大好きだったのを覚えている。
そこからゲイリー縛りで検索するとこれもたくさんあるではないか。
私はサブスクというアイテムを利用して今度こそちゃんとゲイリーにハマってみようと思い、2021年1月をゲイリー月間と勝手に定めたのであった。